あらすじ
海兵隊員でイスラム教徒のアブドゥル・バクルがモスクを出た後、何者かに射殺された。
モスクの指導者であるアブドゥルの父親は宗教的理由から息子の解剖を拒み、ダッキーもそれに同意するが、
殺人事件のため解剖は必要と、ギブスとシェパード局長は主張する。
一方、モスクはアルカイダの勧誘拠点の疑いから、FBIの監視対象になっていた。
感想
アメリカ国籍を持つイスラム教徒というシチュエーションは、過去にも何度か登場した筋立てである。
日本ではこの手の微妙な問題は、いろいろな方向からの批判を恐れて”自主規制”してしまいがちだが、
内容の善し悪しはともかく、こういう問題から逃げずに正面から題材とするところに、アメリカのエンターテイメント文化の強さを感じる。
家族の復讐を遂げたギブスが、同じ境遇にある男の行動にどう対処するのか見ものだったが、良くも悪くも予想通りであった。
トニー・ディノッゾの映画ネタ
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『深夜の告白』(Double Indemnity 1943年 ビリー・ワイルダー監督)
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『初体験/リッジモント・ハイ』(Fast Times At Ridgemont High 1982年 エイミー・ヘッカーリング監督)
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『フルメタル・ジャケット』(Full Metal Jacket 1987年 スタンリー・キューブリック監督)
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『ア・フュー・グッドメン』(A Few Good Men 1992年 ロブ・ライナー監督)
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『カッコーの巣の上で』(One Flew Over the Cuckoo’s Nest 1975年 ミロス・フォアマン監督)
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『明日に向って撃て!』(Butch Cassidy and the Sundance Kid 1969年 ジョージ・ロイ・ヒル監督)
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『コンドル』(Three Days of the Condor 1975年 シドニー・ポラック監督)
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『ブロードウェイと銃弾』(Bullets Over Broadway 1994年 ウディ・アレン監督)
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『パットン大戦車軍団』(Patton 1970年 フランクリン・J・シャフナー監督)