あらすじ
海軍兵曹が元婚約者に刺殺される事件が発生。 犯人はすぐに捕まったが、現場検証をしていたダッキーが 現場に落ちていた凶器のナイフで別の女に刺されてしまう。 その女はアフガニスタン大使館に逃げ込むと、ダッキーを戦争犯罪人として告発した。
感想
ダッキーの過去にまつわるエピソード。
決して助からないと分かっている患者に対して、治療を続けることと、
苦しみを取り除いてあげることのどちらが医師としてのあるべき姿なのか。
医療を扱った作品では必ずといっていいほど出てくるこのテーマ。
『ブラックジャック』のドクター・キリコを思い出す。
そしてダッキーが長年抱えていた加害者としての苦悩と、
(本人も気づいていなかった)自分自身もまた被害者であるという事実。
こちらも戦争を題材とした作品では必ずといっていいほど出てくるテーマである。
変にハッピーエンドにせず、モヤモヤしたままの終わり方が、この話によくマッチしていた。
トニー・ディノッゾの映画ネタ
直接作品名は言及はされないが、ナチスの医師ヨゼフ・メンゲレは、フィクションでも度々登場する。
- 『マラソンマン』(Marathon Man 1976年 ジョン・シュレシンジャー監督)
- 『ブラジルから来た少年』(The Boys from Brazil 1978年 フランクリン・J・シャフナー監督)