あらすじ
海兵隊員チャンドラーがワシントンDCで拷問され殺害されているのが発見された。
データベースで調べたところ、NCISのLA支部潜入捜査班OSP(Office of Special Projects)がマークしていた人物だった。
チャンドラーはクウェート派遣中に現地でリアムという人物に脅され、現金の運び屋を強要されていた。
OSPはそれを逆手に取り、チャンドラーを囮に使って犯人の確保に乗り出したのだが作戦は失敗、
気が動転したチャンドラーは故郷のバージニア州へ逃走したところを何者かに捕まり殺害されたと見られた。
ヴァンス局長の命令で、ギブスとマクギーがLロサンゼルスへ向かう。
その頃ワシントンに残ったジヴァは
ギブスに黙ってマイケル・リフキンという人物と接触していた。
手がかりを求めて潜入捜査を行なうカレン達。
武器商人タリアとの接触は失敗に終わるが、タリアの顧客がリアムであることが判明。
今度はリアムへの接触を試みるが、銃撃戦となりリアムは死亡する。
誰もリアムの顔を知らないことを利用し、カレンはリアムに成りすましてリアムの顧客に会いに行くが、
現れたのはジヴァの知り合いリフキンだった。
感想
『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』の実質的なパイロット版となるエピソード。
出演者の中で後のシリーズにレギュラーで登場するのは
G・カレン、サム・ハンナ、ケンジー・ブライ、エリック・ビール、ネイト・ゲッツの5人。
ヘティ・ラングはまだおらず、代わりにララ・メイシーという人物がOSP管理部長の任に就いている。
ケンジーは髪型のせいか、本シリーズの時と少々印象が異なる。
それ以外のキャラクターは概ね設定が固まっているようで、
ハンナが元SEALs、ケンジーは海軍一家の出身など、
性格分けや経歴、役割分担もそのままだった。
今回の2エピソードは以前『NCIS:LA』を見る前に一度見ていたのだけど、
『LA』を見てからもう一度見ると、大きく印象が異なって遥かに面白かった。
ララ・メイシーはどうやらシリーズ化にあたって外されてしまったらしい。
ギブスと過去に確執があった人物でそんなに悪くないキャラだと思うのだけど、
放送後の評価は芳しくなかったのかな?
ヘティも好きなキャラなので、変更になったのもそれはそれでいいと思うけど。
ちなみにララは後に『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン7に登場するみたい。
マイク・レンコー捜査官は『LA』でもセミレギュラーで数話登場する。
ちょっと雰囲気が『LA』で後にレギュラーになるディークス刑事に似ている。
ストーリーそのものも良く出来ていて、
ダイナーでの交渉が失敗に終わったと見せて、実はもう1人の潜入捜査官を接触させる手口は見事。
またギブスとララの確執(一応誤解は解けたが)、ギブスとカレンの過去、
リフキンとジヴァの関係など、今後に繋がるであろうネタも豊富な話だった。
出演者・声優
G・カレン役のクリス・オドネル、ハンナ役のLL・クール・Jはよく映画にも出演している俳優。
ララ・メイシー役のルイーズ・ロンバードは、『CSI:科学捜査班』の第5~第8シーズンに登場したソフィア・カーティス役の人。