あらすじ
パーソンズの取り調べに1週間に渡って黙秘を貫いたギブス。
そんなギブスに対し、トーマス・モローが派遣したのは、元海軍法務部所属でやり手の弁護士、チェグウィデンだった。
起訴までに48時間の猶予を勝ち取ったチェグウィデンは、情報漏えいをさけるため、
誰も知らず地図にも載っていないギブスの隠れ家的な小屋へ移動し、裁判に備えて作戦を練ることにする。
その頃トニーたちギブスチームのメンバーは、アフガンで行方不明になっていたSEALs隊員チャド・マクブライド大尉の頭部が、
家族宛に送られてきた事件を捜査していた。
頭部からは放射線が検出された。
モローからの情報で、イランの高官カズミを殺害したのはボドナーではなく、CIAだったことをヴァンスは知る。
イランとイスラエルの緊張状態と混乱を利用しようとしたアメリカ側の陰謀だった。
そしてギブスが逮捕されたのも、NCISがこの陰謀の巻き添えとなったためであった。
自身の野心からなんとしてもギブスを起訴しようとするパーソンズだったが、
ギブスを助けるため、トニー、マクギー、ジヴァは全員辞職を申し出、
モローとヴァンスが政府上層部に働きかけ、ギブスを特殊任務に配属させたため、
捜査は一時保留となる。
4ヶ月後、狙撃任務に就くギブスだったが、ターゲットはFBIのフォーネルだった。
感想
主人公が濡れ衣を着せられてピンチになる展開は、長いドラマではよくある筋立て。
ギブス初登場となったNCISの実質的なパイロット版である『JAG 犯罪捜査官ネイビーファイル』シーズン8第20話も、
『JAG』の主人公ハーモン・ラブ・ジュニアに殺人の容疑がかかるという内容だった。
レイノーサファミリーの件など、過去にもピンチになることは何度かあったけど、
今回は完全なとばっちりであり、そのせいか最後はNCIS総出で守ってくれたおかげで、
なんとか窮地を脱することができた。
ラストの標的がフォーネルだったところも、
海外ドラマのシーズン最終話としては、よくあるパターン。
翌シーズンまで視聴者の興味を惹きつけておくために、
あえて衝撃的な展開や謎が残る展開にする、いわゆるクリフハンガーという方式。
そういえばフォーネルの吹替を担当していた後藤哲夫さんが先日亡くなったけど、
後任はどうなるのだろうか。
出演者・声優
ギブスの弁護士として登場したA・J・チェグウィデンは、NCISのスピン元となった『JAG 犯罪捜査官ネイビーファイル』のレギュラーキャラクター。
『JAG』シーズン9で退官したが、その後スキルを活かして弁護士になっていたようだ。
A・Jはアルバート・ジェスロの略で、ギブスとミドルネームが同じ。
NCISのスピンオフ『NCIS: Los Angeles』にも登場する。
JAGから始まる一連のシリーズに、同じ俳優が異なる役で複数回出演した例はいくつかあるが、
同一の役柄で複数のシリーズにまたがって登場するのは、ギブスやアビーを除くと珍しいパターン。