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NCIS ネイビー犯罪捜査班 シーズン11 第16話「ホテルの惨劇」

あらすじ

日曜の朝、突然ワシントンDCへ来た父親に呼び出されたトニーは、「大事な話がある」という父を訝しむが、 その時近くを通った海軍将校の不審な態度が気になり、呼び止めた。 しかしこの男は一瞬の隙きをついて逃走、路地裏へ追い詰めたトニーだったが、 相手が銃を抜いたためやむなく発砲し、父親の眼前で相手を射殺してしまう。

トニーは内務調査の対象となって捜査に加われず、マクギーとビショップが捜査を行うことになる。
死亡した海軍服の男は有名な私立探偵のニック・ボディーンだった。 彼の所持していた拳銃はトニーから逃げる直前に1発発射された形跡があった。
彼が出てきたアダムスハウスホテルへ向かったマクギーとビショップだったが、 ホテルの中で若い妊婦と部屋に入っていくトニーの父親を目撃してしまう。 そして朝から出入りのない部屋へ踏み込んだ2人だったが、そこで男性の射殺体を発見する。

被害者はマイケル・エリオット、死亡時刻はボディーンがトニーとホテルの前で出くわした時刻と一致した。 彼はデニース・オハラ上院議員の秘書の1人だった。 事件当日エリオットはサクソン海軍中佐と待ち合わせをしていたことが判明する。 ボディーンはこの中佐になりすまして先回りし、エリオットを殺害したと思われたが、動機が分からない。 中佐もエリオットに呼び出された理由を知らされていなかったが、 オハラ議員が提案していた、海外の海軍基地削減に関する調査に協力していた。
オハラ議員は捜査への全面協力を約束し、秘書のジェニファーに捜査に必要なものを全て渡すよう指示した。

ボディーンの携帯電話の通話記録から、彼がたびたびオハラ議員宛に連絡をとっていたことが分かる。 またボディーンはマカオの投資家と接点があり、この投資家は海軍の寄港地削減でマカオの基地がなくなると、損害を被ることから、 ボディーンを通じてオハラ議員と癒着しており、それに気づいたエリオットが殺害された可能性が考えられた。
押収した資料を調べたところ、寄港地削減に関する法案は密かに改竄されており、本来価値の低いマカオの優先順位が挙げられていた。 改ざんを行った人物を突き止めるためギブスたちはオハラ議員のもとへと向かう。
そしてボディーンの携帯電話で架電すると、着信したのは秘書ジェニファーの携帯電話だった。 ジェニファーはボディーンと付き合っており、一連の事件は2人の共謀だった。

トニーの父親は、トニーの母親の親友リンダ・ターナーと結婚するとトニーに報告した。 ホテルで会っていた若い女性はリンダの娘テイラーで、4人で会うためにトニー・シニアが連れてきたのだった。 母親に対する後ろめたさから素直に祝福できないトニーだったが、 父親も同じ気持ちであることをギブスに指摘され、トニーは父親の決断を後押しするのだった。

感想

現れるたびに厄介事を引き起こすトニー・シニアだが、今回は事件に大きく関わることもなく、 割と「控えめな」登場だった。
この手のトラブルメーカー的キャラはあまり好きではないが、 トニー同様、回を追うごとに段々不快さが消えてきており、いいキャラ化しているのは嬉しいところ。

最後に犯人を特定するため携帯電話を鳴らすという演出は、どこかで見たような・・・。

トニー・ディノッゾの映画ネタ

  • 『カンバセーション…盗聴…』(The Conversation  1974年 フランシス・フォード・コッポラ監督)
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