ネタバレあり
あらすじ
地方検事補のジェニファー・ウォルターズは裁判の最中に乱入してきた超人的な怪力を持つインフルエンサー、タイタニアを倒したことで、
“シー・ハルク”として一躍有名になる。
しかしその騒動が原因で、裁判は相手方の弁護士事務所GLK&Hによって審理無効に持ち込まれ敗訴。
追い打ちをかけるように、騒動の責任を取らされ、地方検事局をクビになってしまう。
仕方なく就職活動を開始したが、なかなか就職先は見つからない。
そんな中救いの手を差し伸べたのは、GLK&Hだった。
GLK&Hは増え続ける超人を顧客とするため、自らも超人であるジェニファーに白羽の矢を立てたのだった。
最初の顧客として事務所が指定した相手は、エミル・ブロンスキー。
かつて”アボミネーション”としてハルクであるブルース・バナーと闘った男である。
現在はダメージコントロール局の厳重刑務所に収容されているが、改心して1人の人間として生きるとジェニファーに語る。
ブルースとの遺恨も無いと語るブロンスキーを信じたジェニファーは、ブルースの後押しもあり、弁護を引き受けることにする。
しかしその直後、ブロンスキーが刑務所を密かに脱獄して、地下闘技場「ゴールデン・ダガー」で賭け試合をしていたことが報道されるのだった。
登場人物
■エミル・ブロンスキー / アボミネーション
ロシア生まれイギリス育ちの元兵士。元々はイギリス海兵隊員。
かつて逃亡中のハルクを捕らえるため超人兵士血清を投与したが返り討ちにされ、
血清のさらなる過剰投与を行った結果、ハルクと同じ緑色の巨人”アボミネーション”へと変貌、
暴走して街を破壊し、ハルクに倒された。
その後『エージェント・オブ・シールド』シーズン1第13話でS.H.I.E.L.D.の施設に収容されていることが語られるが、
本作ではDODC(ダメージコントロール局)の厳重刑務所に収監されていた。
他作品との関わり
■ダメージコントロール局(DEPARTMENT OF DAMAGE CONTROL)超人や地球外生命体からの脅威に対処する政府機関。
『スパイダーマン:ホーム・カミング』『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』『ミズ・マーベル』にも登場する。
元々超人や超能力者への対処はS.H.I.E.L.D.が行っていたが、 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』でのヒドラの一件によりS.H.I.E.L.D.は事実上崩壊しており、 明確に描かれてはいないが、その役割が引き継がれた可能性がある。
なお『エージェント・オブ・シールド』にはATCU(Advanced Threat Containment Unit)なるインヒューマンズへの対処を行う組織も登場するが、 こちらとの関係も不明。
感想
第2話ではジェニファーを取り巻く環境の変化と、ブロンスキーとの関係が描かれる。
様々な事件を経てアベンジャーズの活躍を世界中の人々の知るところとなり、超人を見慣れたせいか、
シー・ハルクは世間から好意的に受け入れられている。
一方ブロンスキーがこっそり刑務所を脱獄している映像が流出しているが、
あれは『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でのシーンのようだ。
時系列が気になるところだが、『シャン・チー』ではウォンの空間移動能力で刑務所に戻るシーンがあったこと、
ブルースの腕が完治していること、ブルースが宇宙へ地球をから離れたことを考えると、
今作は『シャン・チー』からしばらく経った後の出来事で、過去の映像が動画サイトに流出したと考えるほうが自然だろう。
ブロンスキーがもう危険な人物ではないと証明することで保釈を勝ち取るはずのジェニファーとしては、
隠れて脱獄していたことが判明すると不利になることは容易に予想されるが、
うまいこと切り抜けて釈放されるのか、はたまた保釈は無しとなるのか。
サカールの宇宙船で旅立ってしまったブルースも、また戻ってくるのか、それとも顛末は別作品
(例えば『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の3作目等)で描かれるのか気になるところだ。
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