ネタバレあり
あらすじ
マジシャンのドニー・ブレイズが魔術を手品に悪用しているとして、ウォンがドニーの魔術使用停止を求めて、ジェニファーに弁護を依頼してきた。
口約束で書面での契約は結んでいなかったが、ともかくジャニファーは代理人としてウォンの弁護を引き受け、ドニーへ停止通告を行った。
ドニーのいい加減な魔術で異世界へ送られた経験のあるマディスンを証人に呼んで証言させ、
裁判でも魔術を安易に使用することの危険性を説くが、ドニーは「マジックに著作権はない」と主張して平行線。
判決は次回に持ち越されるが、ウォン側が求めた使用停止の仮処分は認められず、裁判所の判断が出るまでの間、ドニーは魔術を使用できることになった。
ジェニファーはマッチングアプリで恋人探しを始めるが、ロクな男とマッチしない。
しかしシー・ハルクとして登録を行ったところ一気にマッチングが増え、ついに好みの男性と知り合うことができた。
裁判所の許可を得て大手を振って魔術を使うようになったドニーだったが、
失敗してデーモンを呼び出してしまう。
手に負えなくなったドニーはウォンに助けを求め、ウォンとジェニファーは協力してデーモンをポータルの向こう側へ追い返すことに成功する。
翌日、ジェニファーはタイタニアから”シー・ハルク”の商標権侵害で訴えられるのだった。
登場人物
■ドニー・ブレイズ
売れないマジシャン。
以前マスターズ・オブ・ミスティック・アーツに所属していたが、
現在は魔術を濫用して手品師として活動している。
■アーサー
ジェニファーがマッチングアプリで知り合った小児科医。
マッチョ好きらしく、シー・ハルク姿のジェニファーと互いに惹かれ合ったが、
翌朝本来の”ジェニファーの姿”が好みの姿ではなかったらしく、そのまま破局した。
他作品との関わり
■魔術
魔術を乱用すると銀河や別次元に大きな影響を与えることがウォンによって語られる。
これは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』や『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』で描かれている。
感想
魔術の悪用という、結構深刻な問題が起きているはずなのだが、作品特有のゆるさで、明るく描いている。
酔っ払いのマディスンのキャラもいい感じで、作品のカラーにマッチしている。
ただこの明るめトーンだと、後々登場すると言われているマット・マードックが作品に馴染めるのかちょっと心配。
『デアデビル』はかなり暗めの世界観だったので。
不死身のデーモンはなんだかグレムリンを彷彿とさせる気味の悪さがあるが、あっという間に退治されてしまい、特に世界に悪影響はなかった模様。
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